一関・平泉

鋳造工程に興味津々 大原小児童、作業見学 卒業記念の文鎮【一関】

鋳造作業を終えて文鎮の形になった塊に手をかざして温度を確かめる大原小の6年生

 地元でかつて盛んだったたたら製鉄の体験学習に取り組んでいる一関市大東町の大原小学校(佐藤啓校長、児童95人)の6年生は17日、総合的な学習の時間を使い、奥州市水沢の市鋳物技術交流センターを訪問。2022年9月に自分たちが粘土で造った炉から取り出した「鉧(けら)」を鋳造し、文鎮に加工する作業を見学した。文鎮は後日仕上げを行い、3月17日の卒業式で卒業記念品として児童一人ひとりに贈られる。

 6年生と引率の教諭、体験学習に協力している「ホッパの会」の勝部欣一事務局長らが同センターを訪問。同市水沢の及源鋳造(及川久仁子代表取締役社長)の職人がセンターの設備を使って作業を行い、児童が砂鉄から作った鉧に銑鉄を加え約1500度の温度の炉で溶かし、鋳型に流し込んだ。児童は真っ赤に熱せられ、どろどろになった鉄や鋳型の中で固まった文鎮などを真剣な表情で見学。説明を受けたことや気付いた点などをメモしていた。

 岩渕百恵さんは「しっかり役割を分担しながら文鎮を作っていたのですごいと思った。みんなで取った砂鉄から作った文鎮を手元に残せるのはすごくうれしい」と楽しみにしていた。

 及源鋳造の及川秀春専務取締役は「5年ほど前から子供たちが集めた砂鉄を文鎮にするお手伝いをさせてもらっている。小学校の思い出として一生残ってもらえれば」と願っていた。

 鉄作りの学習は、たたら製鉄などの伝承に取り組むホッパの会の指導で、旧内野小学校時代の1999年から続いている。24回目となった今年度は、6年生が昨年9月に砂鉄川の上流部で砂鉄を採取。砂鉄川たたら製鉄学習館でメインのたたら製鉄も体験し、二つの炉から約17キロの鉧を取り出した。

 文鎮は大きさが縦約6・5センチ、横約5センチで「大原」「絆」と同校の校章、卒業式の「2023・3・17」の文字が入るという。

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