EV教材で仕組み理解 一関工高生が分解、組み立て
岩手三菱自動車販売が主催する「EV―School(スクール)」は15、16の両日、一関市萩荘の県立一関工業高校(菅原基校長)で開かれ、電子機械科2年生が電気自動車(EV)エンジニア育成用の教材キット「PIUS」を使った実習を通し、車両の構造などに理解を深めた。
同社がEVに関わる人材育成につなげようと今年度初めて企画。一関工業高等専門学校がノウハウを提供し、村上商会(本社東京都目黒区)が製作した教材を使って分解や組み立てを体験した。
実習を希望する6人が参加し、初日は全長約2メートルのEVを分解した。
2日目の16日は組み立てに挑戦。生徒は2班に分かれてモーターやバッテリー、ハンドル周辺などを主催団体関係者の助けも受けながら組み立てた。
全ての作業が終わると外に運び出し、生徒一人ひとりが運転も体験した。
鈴木涼太さん(17)は「なかなかできない経験だと思って参加した。勉強になることは多く、将来の進路は決まっていないが自動車関係もいいなと思った」と充実した様子だった。
岩手三菱自動車販売の恵津森正行取締役管理部長は「EVのキットを使って実際に分解や組み立てなどを体験することで、この分野に興味を持ってくれれば」と話していた。