奥州・金ケ崎

ボッチャの魅力発信 廣瀨選手(リオ・パラ団体銀)投球披露 前沢・フェス【奥州】

ボッチャ体験・交流会で参加者に代わって投球する廣瀨選手(左)

 奥州市の前沢いきいきスポーツクラブが主催する「B&Gインクルーシブフェス ボッチャ体験・交流会in奥州」は19日、同市の前沢いきいきスポーツランドで開かれた。講師は、2016年リオデジャネイロパラリンピック・ボッチャ団体BC1、2クラスの銀メダリスト廣瀨隆喜選手(西尾レントオールKKなど所属)と、東京パラリンピックの村上光輝日本代表監督。競技を通してパラスポーツの魅力に触れ、障害について考える場を提供した。

 障害者スポーツ・レクリエーション教室に取り組む障害者スポーツ推進プロジェクトの一環で、スポーツ庁がB&G財団に委託。B&G海洋センターの施設がある同ランドも実施主体の一つとなり、同法人の事業を兼ねた。

 同日は地元や北上、一関両市などから幅広い年代と層の約90人が参加。廣瀨選手によるデモンストレーションやトークセッション、競技体験などが行われた。

 ボッチャはペタンクのように目標球をコートに投げ、次に自球を投げて目標球との近さを競う。デモで廣瀨選手は、目標球にぴたりと密着させる一投や、得意技でもありコート上の球を弾いて戦況を変える「ヒット」、球の上に乗り上げる高等技術「ライジング」などを披露し、注目を集めた。

 トークセッションでは共生についての発言もあり、村上監督は「一人ひとりの顔が違うように、考えも違っているのが当たり前。違いがあるからこそ競技でも話し合って戦略を決める。障害についての困り事も、当人と一緒になって考えるのが一番良いこと」などと語った。

 競技体験では参加者同士でチームを組み対戦。1チーム1回限りで廣瀨選手に代投をお願いできる特別ルールも設け、盛り上がりを見せていた。家族と参加した及川莉央さん(東水沢中学校3年)は「パラ選手の技術を間近で見られた。競技は力の入れ具合や戦略の立て方が難しい。パラ選手をサポートする関わり方も良いと感じた」と話していた。

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