一関・平泉

質感生かしサケやタイ 黒須さん(千厩)木彫り展 旧小林魚店【一関】

一関市千厩町内で魚の木彫り展を開いている黒須さん

 一関市千厩町千厩字町浦の黒須道哉さん(64)による魚の木彫り展は、同町の旧小林魚店を会場に開かれている。釣り好きが高じて何気なく始めた魚の彫刻だったが、「どっぷりはまってしまった」と腕を磨き続けて10年以上。自宅で公開している作品の一部を出展し、見る人の関心を引いている。3月5日まで。

 黒須さんは町内で長年料理人として働く傍ら、海や渓流で釣りを楽しんできた。東日本大震災発生後、海釣りをしていなかった時期に「魚を彫ってみるか」と独学で木彫りを始めた。2016年に退職してからは本格的に取り組み、作品が増えてきた20年には初の個展を開催した。

 久しぶりとなる今展には、サケやタイ、ヒラメ、イカなどを再現した約60点が並ぶ。材料は知り合いの大工らから譲り受けたケヤキやヒノキで、木の質感や木目を生かしつつ、出来上がりを想像しながら彫り進める。仕上げにバーナーで焦げ目を付けたり、水にぬれる様子をイメージするためにニスを塗ったりと、リアルさを追求している。

 ほぼ毎日創作に励んでおり、黒須さんは「前回の展示よりも出来は断然良くなっている」と自負。「今までは自己満足だったが、こういう見てもらえる機会に『こんな世界もあるんだ』と思ってもらえればうれしい」と話している。

 開催時間は午前9時~午後4時。自由に見学可能なほか、購入希望などにも応じる。会場には黒須さんの知人が集めた骨董(こっとう)品の数々も展示されている。

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