県内外

県内でも悲しむ声 宇宙少年団関係者ら 賢治作品から影響 松本零士さん死去

松本零士さんに贈った物と同じ岩手軽便鉄道の文鎮を手にする花巻分団の佐々木分団長
銀河鉄道花巻のつどいで講演する松本さん=2012年12月

 「銀河鉄道999」などで知られる漫画家松本零士さんが13日に急性心不全のため85歳で亡くなったことを受け、松本さんが理事長を務めていた日本宇宙少年団(YAC)の花巻、水沢Z両分団の関係者からは突然の訃報に悲しむ声が聞かれた。

 花巻分団は2013年に設立。同分団の前身となる花巻宇宙少年団育成会が12年12月に花巻市の市交流会館で開催した「銀河鉄道花巻のつどい」に、松本さんが特別ゲストとして参加。子供たちを前に講演を行い、宮沢賢治の作品に影響を受けたことや夢を持つことの大切さを伝えた。

 佐々木和彦分団長(68)は「まさか花巻に来てくれるとは思わなかった。偉ぶらず、話し方も柔らかな方だった。いきなりサインを求めてきた子供たちにも丁寧に対応する姿が印象的だった」と振り返る。

 花巻の印象については「古里に帰ってきたように感じる」と語っていたという。佐々木分団長は松本さんに岩手軽便鉄道をかたどった特注の文鎮を贈ったといい、「手にした瞬間に『これは軽便鉄道だね』とすぐ分かってくれて、うれしかった」としみじみ語った。

 奥州市の水沢Z分団の亀谷收分団長(66)は「21年にYACの理事長を辞任された時もショックを受けたが、訃報を聞きとても残念だ」と突然の死を惜しみつつ、「宇宙関係の作品にはずっと親しませてもらっていたし、子供たちに宇宙の夢を与えて貢献してくれた。本当に感謝している」と思いを語った。

 達増拓也知事は、「松本零士さんの代表作『銀河鉄道999』は、宇宙への旅や生と死など宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の世界に通じるものがあり、賢治に関心を抱く読者を生み出すなど、漫画制作の活動を通じて本県の魅力を発信してくださった。東日本大震災津波の際は、大船渡市へ原画を寄贈するなど、被災地の復興にも貢献している。偉大な功績と温かな人柄をしのび、心からご冥福お祈り申し上げる」とコメントを寄せた。

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