達増氏5選出馬意向 きょうにも県議会で表明 知事選
9月10日に任期満了を迎える達増拓也知事(58)が5選を目指し知事選に出馬する意向を固めたことが、複数の関係者への取材で21日までに分かった。早ければ、県議会2月定例会の代表質問が行われる22日にも表明する見通し。
達増氏は盛岡市出身で、東京大法学部卒。1996年から衆院議員4期を務め、2007年の知事選で初当選。前回19年の知事選では自ら策定を主導した県の総合計画「いわて県民計画」を公約に掲げ、立憲民主、国民民主、共産、社民各党の野党共闘により、自民と公明の推薦を受けた候補を大差で下した。
5選出馬について、定例記者会見で「発表することはない」と述べるなどこれまで態度を明らかにしてこなかったが、今年に入り野党や労組系の集会に積極的に出席するなど出馬への準備とみられる動きを加速。15日に開会した県議会2月定例会の所信表明演述では、同計画の第2期アクションプランで人口減少対策を最優先に位置付け、「政策の実効性を高めたい」と決意を示した。
既に後援会幹部には出馬の意向を伝えており、22日の県議会本会議で立民の県議から質問を受けて表明するとみられる。近く後援会の役員会を開き、今後の方針などを協議する予定だ。
知事選には、22年12月に前県議の千葉絢子氏(44)が無所属で立候補を表明。自民県連と達増氏に批判的な立場の県議会会派・いわて県民クラブが全面支援に回っている。