花巻

「上目指し、人づくりも」 齋藤さん(元女子日本代表監督)決意 花巻東高ソフト部監督就任

花巻東高ソフトボール部監督に就任する齋藤さん

 花巻東高校ソフトボール部の監督に4月から元女子日本代表監督で日立ソフトボール部シニアアドバイザーの齋藤春香さん(52)が就任することが決まった。花巻市松園町の同校で22日、就任会見が行われ、齋藤さんは「生徒と一緒に指導を頂きながら、力を尽くしていきたい」と決意を述べた。

 青森県弘前市出身の齋藤さんは、弘前中央高を卒業。選手としてアトランタ、シドニー、アテネと3大会連続で五輪に出場し、日本の主砲として活躍した。2006年から日本代表監督に就任、08年の北京五輪でチームを金メダルに導いた。19年に日立サンディーバの監督に復帰し、21年からシニアアドバイザーを務める。08年に紫綬褒章。

 同校から監督の打診を受けたという齋藤さんは「夢や目標を持って世界に羽ばたく人材を育成するという花巻東高の考え方が素晴らしいと思った」と決断理由を説明。高校生のチームづくりについては「一番はソフトボールを楽しんで頑張ること。わくわくした気持ちでトライしてほしい。コミュニケーションを大事に心の通ったチームを目指したい」と抱負を語った。

 目標としては「常に上を目指したい。選手を信頼して取り組んでいく。一方で、人間づくりも大事で、その結果として強いチームというものが現れてくれればいい」と力を込めた。

 会見に同席した同校の小田島順造校長は「これを契機に、さらに生徒たちの才能を生かしながら素晴らしい教育を展開していきたい」、柱谷哲二スポーツ部強化推進アドバイザーは「本校はもとより、東北地区、全国へのソフトボールの普及につながるものと信じている」と語った。

 同校ソフトボール部は02年創部で、現在の部員は3年生を含めて21人。18年の全国高校総合体育大会(インターハイ)では8強入りするなど全国大会常連の強豪として知られており、名将の手腕に期待が掛かる。

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