北上・西和賀

商店街に新たな活気 9店参加、朝市開始【北上】

大勢の来場者でにぎわった「きたかみ朝市」

 北上市の中心商店街を盛り上げようと「きたかみ朝市」が26日、同市諏訪町のスパットビルで始まった。野菜や海産物、飲食物などが売り出され、初日から大勢の来場者で活況を呈した。3月以降も毎月第4日曜日に継続開催し、にぎわいを波及させる。

 新型コロナウイルスなどの影響で打撃を受けた商店街に活力を取り戻そうと、イベント企画や飲食店を運営する感動企画、スパット北上、市を中心とする「きたかみ朝市制作委員会」が企画。9店舗が参加し雪下ニンジン、各種野菜、大船渡産ワカメ、西和賀産切り干し大根、たこやき、ラーメン、コーヒーなどを販売。地酒の酒かすを使った甘酒も無料提供した。

 午前7時の開店前から行列ができ、館内は大盛況。家族連れや老若男女合わせて約700人が来場し、次々と目当ての品を買い求め、完売の店が相次いだ。小原勇二さん(35)=同市大通り=は「さまざまな種類の店があり、いろいろ回れて良かった。朝市のイベントはなかったので、これからも楽しみ」と満足そう。八重樫重子さん(68)=同市二子町=は「野菜もすごくあり、ラーメンもおいしかった。季節が変わればまた、いろいろな品が出てくると思う」と期待した。

 10種類の野菜や漬け物、スープなどを販売した、うるおい春夏秋冬(同市相去町)の髙橋賢代表(48)は「(来場者が)予想外に多くびっくりし、急きょ追加した。野菜のPRにもなる。端境期もあるが毎月、旬の物を出していきたい」と意気込む。想定外の来場者に、制作委の長岡務委員長(43)は「朝からわいわいしていたら楽しい。これからも時季ごとにスペシャリティーな物が出てくる。続けることで諏訪町の一つの文化になれば」とし、「商店街の方々も便乗していただき、他の商店街にも広まってくれれば」と話した。

 3月以降も第4日曜日の午前7~11時に同ビルで開催する。

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