ごみ拾い100キロ踏破 ボランティアウオーク 水沢高野球部【奥州】
県立水沢高校野球部の100キロメートルボランティアウオークは25、26の両日に行われた。部員が地域・社会への感謝を込め、盛岡市三ツ割の県営球場から奥州市水沢字龍ケ馬場の同校までの道のりを、大会で使用してきた球場も経由しごみ拾いをしながら踏破。部員は絆を強め、困難を乗り越える自信も養った。
感謝の気持ちと達成・充実感をチームワークにもつなげようと2020年からこの時期に実施。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となったため、今回は全員が初めて取り組む部員とマネジャーの1、2年生22人が火箸やごみ袋を手に参加した。
各日の朝から夕方まで取り組み、国道4号を中心としたコースに繰り出した。新球場が建設され今年度で役目を終える県営のほか、花巻、しんきん森山スタジアム(金ケ崎町)の各球場に立ち寄った。初日の終了後には疲れの色を見せていたが、互いと住民らの励ましもあり完歩した。
松本貫太主将(2年)は「つらい中だが多くの方に声を掛けて頂き頑張れる。ボランティアをしたことは少なく、新鮮な気持ち。チームとしても個人としても成長でき、社会に出ても役立つ経験になる。きついことを乗り越える気持ちが少しでもできてほしい」と引き締まった表情を見せた。佐々木明志監督(59)は「かなりハードだが、励まし合いつらさを乗り越えていける」と話していた。