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卯年設立県内法人1356社 最古は盛岡信金 東京商工リサーチ調査

 2023年と同じ干支(えと)の卯(う)年に設立された県内法人は1356社で、全体に占める割合は6・7%と十二支では最も少ないことが東京商工リサーチ盛岡支店の調査で分かった。1987年以降の設立が6割以上、サービス業他が全体の3割以上をそれぞれ占めている。最古は1903(明治36)年に設立された盛岡信用金庫(盛岡市)だった。

 東京商工リサーチの企業データベースから個人企業や倒産、休廃業・解散した企業などを除いた全国約340万社(うち県内約2万社)の中から卯年に設立された法人を抽出し、分析した。

 県内法人を設立年別に見ると、2011年が347社(構成比25・6%)で最も多く、1987年の302社(同22・3%)、99年の285社(同21・0%)などと続いた。87年以降設立の法人は934社で全体の6割以上を占めている。100年超は2社のみ。盛岡信金は最も古い120年の歴史を持ち、全国最古の卯年法人24社のうちの一つ。次いで15(大正4)年の県消防協会(同)、27(昭和2)年の岩手女子奨学会(同)など。

 産業別では、サービス業他の437社(構成比32・2%)を最多に、建設業238社(同17・6%)、小売業217社(同16・0%)、製造業133社(同9・8%)、卸売業104社(同7・7%)、不動産業90社(同6・6%)などが続いた。

 卯年設立法人の割合を都道府県別に見ると、秋田が7・07%でトップ。本県は6・67%で8位で、東北の中では6・82%で4位の宮城に次ぐ水準だった。

 同支店は「今年は癸卯(みずのとう)と呼ばれ、癸は新たな生命が成長し始める状態を意味する。卯年は何かを始めるのに縁起が良いので、景気回復が期待される。新型コロナウイルスの影響が長期化する中で起きた円安や物価高、光熱費高騰を乗り切り、新たな一歩を踏み出せるか期待が高まる」としている。

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