グラス傾け飲み比べ 生産者と交流 エーデルワイン・大迫【花巻】
花巻市大迫町のエーデルワイン(小田嶋善明代表取締役社長)による「大迫のテロワールを堪能しよう!ぶどう生産者と共にワインを楽しむ会」は4日、同町の大迫ふるさとセンターで開かれた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開催は4年ぶり。醸造用品種を栽培する34園地の農家のワインが振る舞われ、参加者がブドウ生産者と交流しながら飲み比べを楽しんだ。
1997年から開催されているイベント。これまでは夜に行われていたが、今回は新型コロナ対策として参加者の人数を制限するなどして実施。県内からエーデルワインの愛好者約100人が来場し、2022年産の赤と白の両ワインが提供された。
ブドウ品種は7種類で、リースリングが1園地、リースリング・リオン18園地、シャルドネ1園地、メルロー3園地、ツヴァイゲルトレーベ4園地、ロースラー6園地、タナ1園地。参加者は生産者からブドウの特徴や22年産の出来などを聞きながら次々とグラスを傾けた。
初めて来場した遠野市の中山潤さん(32)は「エーデルワインはお気に入りの国産ワインの一つ。飲み比べができる機会は少ないし、ブドウによって味わいが全然違う」と楽しんでいる様子だった。
同町大迫のブドウ農家伊藤富夫さん(71)は「消費者と対面で話せる貴重なイベントが復活してくれてうれしい。徐々に飲み会の機運が高まり、コロナ前のような雰囲気に戻ってほしい」と期待を寄せていた。