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磐乃井(一関)など金賞 出来栄え競う 県新酒鑑評会

新酒鑑評会で出品酒の香味を調べる審査員

 県新酒鑑評会は7日、盛岡市の県工業技術センターで開かれ、2022年度に県内18カ所の蔵元で製造された吟醸酒、純米酒合わせて82点が出品され、出来栄えを競った。審査の結果、磐乃井酒造(一関市)など七つの蔵元の出品酒が金賞に輝いた。

 県産清酒の製造技術の向上などを目的に県酒造組合、県工業技術センターなどが主催して毎年開かれており、22年度に製造された吟醸酒や純米酒を対象に審査が行われた。

 鑑評会には県内17社が参加。第1部には18場から67点、県酒造好適米使用の第2部には吟醸酒が3場から3点、純米酒は7場から12点が出品された。

 仙台国税局や同センターなど関係機関から参加した15人が審査に当たった。長テーブルに並んだ新酒をコップを注ぎ、自分の机に運んで口に含み、味と香りを確かめて「優良」「良好」「可」「難あり」の4段階で評価した。

 審査に当たった同センターの平野高広醸造技術部長は「コメの産地の違いによって製造方法を大きく変える必要があり、高い製造技術が求められた年だったが、全体的に品質の高いお酒が多かった」と指摘。第1部に関しては「上位酒の点数は拮抗(きっこう)していた。果実のような華やかな香りがあり、程良いうま味や甘味が調和した豊かな味わいのものが多い一方、すっきりとした香り、軽快な味わいのものもあり、バラエティーに富んでいた」と話していた。

 審査の結果、第1部は金賞に7場、銀賞には3場の出品酒が選ばれた。各部門の上位入賞は、今月23日に発表される。

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