地元の伝統文化体験 東山中1年生が紙すき【一関】
一関市立東山中学校(佐藤勉校長)の1年生44人は8、9の両日、同市東山町長坂地内の紙すき館で東山和紙の紙すきを体験し、地元の伝統文化に理解を深めた。
総合的な学習の時間として実施され、9日は生徒21人が同館の鈴木信彦代表取締役に教わりながら紙すきを体験した。
紙すきは楮(こうぞ)を溶かした液体をA3サイズの木枠に入れる流れで、ポイントとして鈴木代表は「高い所から液体を垂らすと、(液体が飛んで)その場所が穴になってしまう」と注意を呼び掛け、低い場所から容器に入れるように伝えた。
また、青や赤、緑などに染色した液体、木の葉なども用意され、生徒は色合いなども考えながら、好きなデザインの紙に仕上げていた。
鈴木水都さんは「紙すきは初めて体験したが、きれいに仕上げることができた」と満足そうに話していた。
作品は同館で乾燥させて完成させた後、2023年度の同校での文化祭で展示を予定している。