北上・西和賀

桜を患者の元へ 20日から・つながるプロジェクト 寄付金付きディナー提供【北上】

「つながる北上さくらプロジェクト」をPRする小野寺さん(右)

 病気や障害などで花見に行けない患者や家族に桜の木を届ける「つながる北上さくらプロジェクト」が、今春も展開される。北上市中心部の飲食店で桜をめでながら味わうディナーを提供し、売り上げの一部を桜の購入費に充てる。20日から2回に分けて実施し、桜を通じ笑顔の輪を広げる。

 展勝地に代表される北上の重要資源である桜を、患者や施設利用者らに自宅や施設に居ながら楽しんでもらおうと、同市近郊の有志による実行委員会が2020年から企画。3年間合わせて市内のがん患者や寝たきりの患者など個人宅7件、施設1件に贈られた。

 4回目となる23年も飲食業や花関連業、農家、医療関係者、医療用ガス製造販売業、市職員の有志6人による実行委を主体に、3事業者が協力。これまでと同じく、同市本通りの「ときよじせつONODERA」でディナーを提供する。

 20~29日はソメイヨシノ、4月3~8日は八重桜を店内に飾り、県産食材を主に使った「お食事中心ショートコース」(6600円、7品)、「岩手の旬を楽しむおまかせコース」(8800円、8品)、「岩手の旬の厳選素材を存分に楽しむコース」(1万2100円、10品)の3コース(いずれも税込み、寄付金付き、飲み物別)を用意。前菜や野菜料理などのほか、コースによって梁川羊、ほろほろ鳥、いわて牛などの料理が味わえる。

 同店店主で実行委員長の小野寺伸也さん(45)は「プロジェクトの認知度も上がり、昨年もたくさんの募金をいただき、個人宅だけでなく施設にも贈ることができた。皆さんには一足早く桜を楽しんでいただき、より多くの患者さんや家族に桜を届けられれば」と話している。同店や展勝地レストハウス、アリーブ北上店には募金箱を設置する。

 問い合わせは小野寺さん=080(3196)0495=、予約はときよじせつONODERA(午後6時開店、日曜休み)=http://ARIV.co.jp/tokiyojisetsu.php=へ。

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