一関・平泉

災害備え各地で訓練 迅速な対応へ―千厩町婦人消防協力隊【一関】

水消火器を使って消火訓練に取り組む千厩町婦人消防協力隊員

 一関市千厩町の町婦人消防協力隊(村上良子隊長、隊員84人)は11日、同町の一関東消防署で消火訓練や煙体験などに取り組み、災害への対応力を高めた。

 隊員12人が参加し、講師は同消防署の宍戸拓真消防士長が務めた。水消火器を使った消火訓練では、宍戸消防士長が「(消火後に待避するため)避難口を確保してから行う」「ホースの先端を持って狙いを定める」などと助言。隊員は炎が描かれた的を目掛けて勢いよく放水し、ほうきで掃くような動きをしながら少しずつ火元に近づいた。

 庁舎内では市消防本部管内における近年の火災情勢や建物火災による死亡者、負傷者の推移を確認したほか、住宅用火災警報器の点検ポイントや消火器の処分方法なども学んだ。一室を煙で充満させた煙体験では、体勢を低くしてハンカチで口元を押さえながら室内を歩き、視界の悪さや火災現場の怖さを体感した。

 このほか人形を使って救命処置の手順なども改めて学び、いざというときの迅速な対応に備えた。

 村上隊長は「頭にあるイメージと実際にやってみるとでは違うので、基本が学べる機会が大事になる」と訓練の意義を語った。

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