奥州・金ケ崎

勇壮伝承の舞 風流踊4団体特別公演 ユネスコ無形文化遺産登録記念【奥州】

奥州市で開かれた風流特別公演会。朴ノ木沢念仏剣舞の「一人怒者・猖足」

 「風流踊(ふりゅうおどり)」の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録を記念した風流特別公演会(奥州市教委主催)は12日、同市の胆沢文化創造センターで開かれた。風流踊の一つとなっている「鬼剣舞」を継承する同市と北上市の4団体が舞を披露。訪れた観客は盛んな拍手を送り、熱演に応えていた。

 鬼剣舞連合保存会(和田勇市会長)を構成する奥州市の朴ノ木沢念仏剣舞保存会と川西大念佛剣舞保存会、北上市の岩崎鬼剣舞保存会と滑田鬼剣舞保存会が出演。

 同日は250人の観客が来場。倉成淳奥州市長が「登録が契機となって多くの人に魅力が伝わり、後継者育成の一助となることを期待する」とあいさつした。

 公演は、同市胆沢小山地区で伝承される朴ノ木沢念仏剣舞の「本剣舞」で幕を開けた。本剣舞では、少女2人の胴取りが軽やかに舞いながら太鼓をたたき、6人の亡霊と釈迦(しゃか)の化身とされるサル「カッカタ」が勇壮に踊った。続いて一人怒物(いかもの)の「猖則(しょうそく)」が披露され、1人の踊り手がステージを所狭しと激しく踊り回った。

 観客は、それぞれの地域で伝統をつないできた4団体それぞれの個性を楽しみ、民俗芸能を満喫した。


【訂正】朴ノ木沢念仏剣舞の演目「一人怒物(いかもの)」「猖則(しょうそく)」に誤りがありました。

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