花巻

賢治の世界デザイン 大規模改修しオープン ホテルグランシェール花巻

宮沢賢治の作品世界をデザインした客室「銀河ルーム」
「山猫ルーム」

 リオ・ホテルズが運営するホテルグランシェール花巻(花巻市大通り)が、大規模改修を施し、リニューアルオープンした。宮沢賢治の作品世界をデザインしたコンセプトルーム2室や大浴場、賢治関連資料の展示スペースを新設。観光客やビジネス層が「泊まりたい」というホテルにするととともに、宿泊人数や滞在時間を増やすことでホテルの再生に留まらず、市街地への集客や観光関連産業の収益増など市内の活性化につなげる。

 観光庁が行ったコロナ後を見据えた観光地の再生・高付加価値化につなげる補助制度を活用。5億円を超える事業費を投じ、2022年6月から施設の改修などを進めてきた。

 リニューアルに際しては全国各地でホテルの再生、価値の向上を図る同社のコンセプトである「ホテルを地域愛を表現する舞台へ」を元に、賢治と縁が深いホテルとしてリニューアルデザインに宮沢賢治作品を取り入れた。

 客室数は改装前の81室から103室に増やした。中でも4階フロアを改修し19の客室を新設。うち2室は賢治の代表作の一つである「銀河鉄道の夜」の列車内から見た世界、子供たちに人気の高い童話「注文の多い料理店」を題材に今にも食べられてしまいそうな大きな山猫がそれぞれデザインされている。浴室は窓側に配置され市街地の眺めを楽しめるようしつらえた。

 1階ロビーの一角には賢治ゆかりの地を網羅したマップや賢治が愛した鉱物など関連資料を展示する「宮沢賢治探検隊本部」、地下1階には鉱物にちなんだ空間デザインの人工温泉・サウナ付き大浴場「ポクポクの湯」を新設。ロビーラウンジやコンセプトルームには県産材を用いた製品を取り入れた。

 12日にはリニューアルオープンに合わせ、関係者150人余りを招いて内覧会が開かれた。リオ・ホテルズの臼杵紗季代表取締役は「賢治の文学的な空間と合わせて、部屋の窓からは花巻の風景を望むことができる。心安らぐ心地よい体験をしていただけるホテルになったと思う」と話す。

 コンセプトルームなどの提供は今月下旬から開始する。

 同ホテルは1993年に営業を開始。2020年1月からリオ・ホテルズグループの傘下になった。

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