北上・西和賀

長谷川さん(北上中2年)優良賞 昆虫の絵と発想評価 読書感想画中央コン

読書感想画中央コンクール中学校の部で優良賞に選ばれた長谷川さん
長谷川さんの作品「火星探査は昆虫サイボーグで」

 本を読んだ感想を絵にする「読書感想画中央コンクール」(全国学校図書館協議会など主催)の中学校の部で、北上市立北上中学校2年の長谷川友信さんの「火星探査は昆虫サイボーグで」が3位相当の優良賞に輝いた。大好きな昆虫の絵と豊かな発想が評価され、「これからも構図や描き込みにこだわり、自分の描き方を続けていきたい」と創作意欲を新たにしている。

 長谷川さんは、米航空宇宙局(NASA)の探査ロケットから撮影した火星の写真を掲載する「火星は…」を読んで感想画を制作。過酷な環境の火星を力強い昆虫が探索する様子を想像し、探査の機械を背負ってひび割れた地面を進むゾウゴミムシダマシを色鉛筆で丁寧に描いた。

 「火星には寒そうな所、熱い所、ガスが爆発している所があり、砂漠にいるゾウゴミムシダマシなど実際の昆虫に探査に行かせてみたらどうなるかイメージした」といい、虫の自然な色合いと、無機質な機械の描き方の違いを出す点に苦労したと振り返る。

 機械部分は銀色の色鉛筆で塗り潰した上からティッシュでこするなどして質感を表現。遠くに地球を描くことで、他の星にいるのが分かるように工夫した。

 全国入賞は、黒沢尻西小5年生時に小学校高学年の部で最高の文部科学大臣賞を受けて以来で、「(優良賞は)うれしかったけど、今回も文部科学大臣賞が欲しかった。当時よりも色塗りのむらなどがなくなったし、描く物のバランスも取れるようになった。虫は描いていて楽しいので、たくさんの虫で埋め尽くすような時間をかけた絵にも挑戦してみたい」と語った。

 同コンクールには38都道府県の6138校から計67万2567点の応募があり、中学校の部は文部科学大臣賞1点、優秀賞2点、優良賞4点などが選ばれた。

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