「心ひとつに」優勝を 県選抜、闘志燃やす 東北中学野球【一関】
仙台市で18、19の両日に開かれる楽天イーグルス杯第21回東北中学校選抜野球大会に向け、県選抜チームが練習を重ねている。一関市花泉町の花泉運動公園野球場で大会前最後の本格的な合同練習を行い、チームは「心ひとつに」をスローガンに優勝を目指して闘志を燃やしている。
同大会は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため2020~22年は中止され、4年ぶりの開催。開催地枠と招待チームを含めて東北6県と北海道から計8チームが出場、トーナメント戦で優勝を争う。
本県では大会に向け、22年10~11月に実施した選考会で2年生24人の選手を選抜し、同12月から大会に向けた準備を進めてきた。
新型コロナの影響で合同練習が月1~2回ほどに限られる厳しい状況だったが、選手たちは出場機会を得られなかった先輩たちの思いを胸に腕を磨いてきたという。菊池陽介監督は「この4カ月間で本当によく成長してくれた。どの選手が出場してもいいほど、互いの実力が拮抗(きっこう)している」とチームとしての完成度の高さを評価する。
変化球が持ち味の技巧派や、速球に自信がある本格派など多彩な投手陣が相手に狙いを絞らせずに失点を抑える一方で、打線が先制点を挙げて流れをつかみ、常に先行する展開に持ち込みたい考えだ。
4、5の両日は県内の中学校との試合で実戦感覚を取り戻すとともに、得点機を迎えた想定で、外野への長打が出た際に進塁などの判断力を養う練習を繰り返した。
副主将を務める一塁手の金野凛太朗選手(川崎)は「チームとして良い感じに仕上がっている。(個人では)5日の試合で代打でタイムリーも打て手応えを感じた。大会では求められているバッティングでチームに貢献したい」と気合を入れる。
捕手の髙野橋纏主将(湯口)は「大会も近くなり、緊張と楽しさが半々という気持ち。主将としてチームの中で率先して声掛けを行いたいし、勇気づけられるような全力プレーをしたい」と意気込む。
目前に迫った大会に向けて菊池監督は「団結力を持ち、培った力を発揮してきたい」と語る。
17日に同球場で最後の調整を行った後、18日の初戦では宮城県代表の仙台南地区選抜と対戦する。
氏名 学校 投打
(1) 高田 玲 福岡 右右
(2) 髙野橋 纏 湯口 右右
(3) 小山 翔大 種市 右右
(4) 粒来 琉雲 長内 右左
(5) 川戸 慶大 侍浜 右左
(6) 小笠原 蓮 雫石 右右
(7) 廣崎 翔太 久慈 右右
(8) 上町桜二郎 仙北 右右
(9) 佐藤 成真 大船渡一 右右
(10)髙橋 楓眞 湯口 左左
(11)山田 旺輝 高田東 右右
(12)中嶋 佐京 前沢 右右
(13)金野凛太朗 川崎 右右
(14)齋藤 航 遠野西 右左
(15)堀合 拓斗 山田 右右
(16)菊池 楽人 水沢 右右
(17)佐々木蒼人 仙北 左左
(18)吉田 尚樹 大船渡 右両
(19)三浦 大和 大東 右右
(20)太田代球児 一戸 右両
(21)村上 透埜 東朋 右右
(22)及川 治親 上野 右両
(23)須藤 悠真 見前 左左
(24)菊池 大翔 遠野 右右