北上・西和賀

あふれる個性 三者三様 切り絵、水彩、細密画展示 ギャラリーボイス【北上】

個性あふれる作品を展示、販売している(左から)田中一男さん、タカハシシオリさん、実那さん

 仙台市の「アート ワーカーズ ギャラリー ジ アティテュード」の所属作家3人による作品展は11日、北上市九年橋のギャラリーボイスで始まった。切り絵、水彩画、細密画と三者三様の創作活動が来場者を魅了している。19日まで。

 田中一男さん(70)は、宮城県内の風景をはじめ、花や仏像、動物などを題材にした水彩17点を並べた。日常にある幸福感や明るさを感じさせる作品が多く、「白バラ」は日差しに輝くバラの絵をパネルに貼り付けることで奥行きを表現。「構図を大事にしながらも自由に描いているので、感じたままに見てもらえれば」とPRする。

 細密画家の実那さん(20)は、自らの心の中から湧き上がるイメージなどを作品にした20点を展示。花をはじめとするさまざまなモチーフを細部までびっしりと描き込み、さらに鉛筆で陰影を加えて立体感などを出しており、心象風景を可視化した独特の世界観が訪れた人の関心を引いている。

 切り絵作家のタカハシシオリさん(30)は、色紙を何枚も重ね、動物の毛並みや鳥の羽毛などを丁寧に描き出す奥深い作風が特徴的。出品24点のうち、煩わしさ、美しさ、恵みなどさまざまな捉え方ができる「雨」をテーマにした作品3点は、鳥や花などを通して不安感や優しさを表した。18、19日は、会場で「ステンドグラス風切り絵作り」のワークショップ(所要時間3、4時間、参加費3000円)も実施する。

 同展は入場無料。作品は販売にも対応している。開催時間は午前10時から午後6時まで。

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