北上・西和賀

2択式で環境問題発信 小田島君(いわさき6年)優秀賞 全国選抜小学生プログラミング【北上】

プログラミングした映像と共に記念撮影する小田島君(左から2人目)ら

 2022年度全国選抜小学生プログラミング大会全国大会(5日、東京都・東京国際フォーラム)で、本県代表として出場した小田島雄凜君(北上市立いわさき小学校6年)が優秀賞を受賞した。3次元(3D)素材を駆使し、環境問題をテーマに制作。誰もが親しんでできる2択式のゲームを通じ、「みんなの未来は一人ひとりの選択で決まる」とのメッセージを込めた内容が高く評価された。

 もともとパソコンが好きだった小田島君は、4年生時の県大会に初出場し3位。今年度は22年12月、盛岡市の岩手大で開かれた県大会で見事優勝し、目標の全国大会出場を果たした。

 テーマは「輝いてきた地球は今」。豊かな自然環境に恵まれた地域で育ち、環境問題にも関心を寄せるようになったといい、今回は、ユーザーが簡単な作業で植樹活動に貢献できるマイクロソフト社のプロジェクトを知り、プログラミングに詳しい人にアドバイスを受けつつも本を参考に独学で制作した。

 ゲームではプレーヤーが森などにワープ。2択のうち適切な行動を取ると植物や建物などが加わり、暮らしやすい世界に変わるよう設定した。県大会では4分あった発表時間が、全国大会は3分となったものの、伝えたい内容を凝縮し。全国の応募総数998組の中から勝ち抜いた43組の中で、価値ある優秀賞を手にした。

 小田島君は16日、いわさき小の亀谷琢校長や家族と共に市役所を訪れ、髙橋敏彦市長と平野憲教育長に受賞を報告。プログラミングした映像を上映し「3分間で伝え切れない面もあったが優秀賞を頂き、ある程度認められたと思う。全体がすごいレベルだっただけに、うれしい」と喜びを語った。

 大人顔負けの内容に、髙橋市長も驚いた様子で「すごいとしか言いようがない。テーマも自分で決めて素晴らしい。今後もいろいろな可能性に挑戦してほしい」と激励し、平野教育長も「プログラミング言語を使い、これほどの内容に進化させた応用力がすごい。これからも世の中に役立つソフトを開発してほしい」と期待した。

 小学校最後の大会を終え小田島君は「3年間やってきて成績を収めることができ、満足している」と充実した表情。一方で「作品の軸となるストーリー性が重要。それを伝えるツールとしてプログラミングがある。中学校では部活や勉強を主体に、少しずつ作品を手掛けていければ」と話した。

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