思い出、誇り忘れず 花巻・笹間二小閉校式
花巻市立笹間第二小学校(小原賢校長、児童11人)の閉校式は18日、同市横志田の同校で行われた。児童と保護者、地域住民たちが歴史を紡いできた学びやとの別れを惜しみつつ、思い出を胸に刻んだ。
児童、来賓、保護者が出席し、児童たちはマスクを外して式に臨んだ。上田東一市長は「笹間第二小で学んだことを忘れずに、新しい学校生活を送ってほしい。147年の歩みで生み出したものは、笹間第一小にも受け継がれる」とあいさつした。
小原校長は「地域の学校として、少人数だからできる学びに取り組んできた。子供たちは笹間第二小での学びを誇りにしてさらに前に進み、自分を高めていってくれると信じている」と思いを語り、佐藤勝教育長に校旗を返納した。
お別れの言葉では児童を代表して高橋伊織君(5年)と高橋舞空さん(6年)が登壇し、「笹間第二小で学べたことを心から誇りに思う。私たちの心の中には大好きな笹間第二小は変わらずあり、忘れることはない」と力強く述べた。最後に全員で校歌を斉唱し、歴史に幕を閉じた。
笹間第二小は1876(明治9)年に横志田小として創立。1952年に現在の校名に改称された。式後は思い出を語る会が行われた。4月からは笹間第一小と統合する。