奥州・金ケ崎

ギネス記録に挑戦 江刺甚句まつり 両年祝連・奥州 法被で1500人演舞へ

江刺甚句踊りでのギネス世界記録への挑戦をアピールする安部会長(右)と大内会長

 奥州市の江刺甚句まつり(5月3、4日開催予定)に合わせ、地元の42歳年祝連煌仁会(おうじんかい)、25歳年祝連陽翠心(ひすいしん)は、まつり期間中に合同提供イベントとして「ギネス世界記録」に挑戦する。同まつりの当初の理念「見るまつりから参加するまつりへ」にのっとり、多くの市民を募って「同じ衣装で5分間継続して踊る」人数の世界記録に伝統の江刺甚句踊りで臨み、まつりを世界に発信して後世へつなぐ力を育む。実施に向け、実行委員会の立ち上げなど準備を進めている。

 同まつりは地元・秋葉神社の火防祭を起源に、江刺甚句踊りを軸とした住民参加のまつりとして1974年に始まった。踊りは半世紀の歴史の中で、江刺の住民なら誰でも踊れるといわれるほど親しまれてきた。

 両年祝連は、江刺甚句踊りと創作演舞を披露する今年のまつりの主役。多くの市民が参加できる形でまつりの節目を祝い世界へ発信しようと、さまざまな「世界一」を認定しているギネスワールドレコーズに着目した。挑む部門は「Largest fan dance」。現在の記録は香港で達成された1174人という。

 着用する衣装は両年祝連のほか小学生や、例年市内他地域から参加のある厄年連などでデザインが異なることから、大きなくくりで「法被」と統一。当日は参加者が法被を着て江刺甚句踊りを2回、監視員から見える区画で舞う。振り付けを大きく間違った人は脱落となり、人数にはカウントされない。1500人の参加を目標に詳細を検討している。

 実行委はまつり自体の実行委とは別組織とし、両年祝連のほか、歴代年祝連や青年団体などの有志で構成したい考え。

 煌仁会の安部敏弘会長(40)は「地域の宝を後世につなぐのがコンセプト。100周年まで続くまつりにしたい。節目の年を多くの方々と踊れば楽しめるはず」、陽翠心の大内結斗会長(23)も「記念すべき年に会長になったが、50回目だけで終わるのはもったいない。ギネスの取り組みを絡め、今後10年、20年とまつりが続くよう頑張りたい」としている。

 今年の同まつりは、同市江刺の大通り公園を主会場に開催が検討されている。

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