劇的勝利に歓喜 PV会場、県民大声援 大谷、山川、朗希3選手出場 WBC準決勝【花巻】
米フロリダ州で日本時間21日に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準決勝で、日本代表「侍ジャパン」がメキシコに劇的勝利を収めた。県内ではパブリックビューイング(PV)が各地で実施され、ファンが声援を送った。本県ゆかりの大谷翔平選手(エンゼルス、花巻東高出)、山川穂高選手(西武、富士大出)、佐々木朗希投手(ロッテ、大船渡高出)の3選手が躍動し、サヨナラ勝ちで決勝進出を決めた瞬間、会場は興奮のるつぼと化した。
花巻市では、市スポーツ振興課が主催してPVがなはんプラザで行われ、市内外から約60人が来場。中には侍ジャパンのユニホームを着て応援する来場者の姿も見られ、スティックバルーンを打ち鳴らしながら熱戦を見守った。
八回に代打山川選手の犠飛で1点差とし、九回には先頭打者の大谷選手が二塁打で出塁。本県ゆかりの選手たちの活躍に会場の熱気は高まり、村上宗隆選手(ヤクルト)のサヨナラ二塁打で激戦に終止符が打たれると会場のボルテージは最高潮に達した。北上市から来場した新田博樹さん(48)はゲームセットの瞬間、娘を抱きかかえて喜びを爆発させた。「苦しい場面もあったが、負けるとは思わなかった。県人選手も活躍し、村上選手のサヨナラ打はしびれた。あしたも応援する」と声をはずませた。