北上・西和賀

カメラ部門、菊池さん大賞 インスタ部門はMONJIさん きたかみフォトコン

カメラ部門大賞の「みちのくジャパンだけどAmerican」。観覧車の光が七色に広がり、特別な風景を演出している

 北上市が募集した「きたかみフォトコンテスト2022」の入賞者が決まり、カメラ部門の大賞には菊池健さん(奥州市)の「みちのくジャパンだけどAmerican」が選ばれた。

 北上市は、まちの魅力発信を狙いに2019年度からコンテストを実施。今回も22年10月から今年1月にかけて募集し、カメラ部門に226点、インスタグラム部門に565点、合わせて前年度比4倍以上の791点が寄せられた。市が1次審査で絞り込み、市内在住の水中写真家・高橋怜子さん、同コンテストを協賛するウエスタンデジタルジャパンが最終審査に当たった。

 菊池さんは、雪の降る夕方に市内中心部の「アメリカンワールド」のシンボルといえる観覧車を撮影。スローシャッターを用い「観覧車の光が羽根のように広がって七色に見え、存在を引き立てている。降雪の『玉ボケ』と観覧車から差し込む光が、日常的な風景を特別な風景に演出している」と高く評価された。菊池さんは「幻想的で、皆が夢見るアメリカンドリームをイメージした作品。受賞は大変恐縮で光栄です」と喜びのコメントを寄せた。

▲インスタグラム部門大賞の「紅葉SUP」。入畑ダムの紅葉とダム内のエメラルドグリーン、SUPが見事にマッチ

 インスタ部門の大賞には、MONJIさん(北上市)の「紅葉SUP」が選出された。同市和賀町の入畑ダム付近の紅葉と、眼下のエメラルドグリーンのダム、4艇のスタンドアップパドルボード(SUP)が見事にマッチし、「東北の短い秋を存分に謳歌(おうか)している力強く、ストーリー性のある作品」と評され、MONJIさんは市を通じ「大賞を頂き、誠にありがとうございます。今後も地元北上の素晴らしい情景を感じたままに撮っていきたい」とコメントした。

 ウエスタンデジタル賞には、カメラ部門は鬼剣舞の踊り手筆頭・一剣舞が夕暮れ時に堂々と立つ雄姿を撮影した木村一成さん(同市)の「あの高嶺 鬼すむ誇り」、インスタ部門は満開の展勝地桜並木の下を幼児がかわいらしく歩く姿を撮ったMIKIさん(名古屋市)の「桜のじゅうたん」が選ばれた。

 今回は審査員からも「魅力的な写真が多い」と評価され、入賞作以外にも傑作が目立ったとしており、北上市都市プロモーション課の佐々木範久課長は「数多くの応募を頂き大変ありがたい。われわれが気付かないアングルで北上の魅力を撮影していただき、『北上愛』を感じた。今後も市民目線で北上の魅力を発信してもらえれば」と話した。

 応募作品は入賞の有無にかかわらず市のプロモーション事業に活用される。

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