奥州・金ケ崎

勝利に喜び爆発 大谷選手ら応援 各地でPV WBC決勝

日本のWBC優勝の瞬間、立ち上がって喜びを爆発させる姉体地区の住民ら=奥州市水沢・姉体地区センター

 22日に行われた第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝で、日本代表は米国を破り世界一の栄冠を手にした。同日は県内でパブリックビューイング(PV)が実施され、大谷翔平選手(エンゼルス、花巻東高出)を応援していた県民が勝利の瞬間、喜びを爆発させた。

 大谷選手の地元奥州市の姉体地区センターでは、最終日も姉体町振興会が「大谷選手を応援する会」を開催。約30人がスティックバルーンなどを手に大一番を見守った。

 試合は接戦となり、参加者は一投一打にくぎ付けとなった。日本の好機ではバルーンの大きな音を響かせ、大谷選手が打席に立つとひときわ力を込めていた。3―2で迎えた九回表、大谷選手はクローザーとしてマウンドへ。米国に反撃を許さず、最後の打者でエンゼルスの同僚トラウト選手との劇的な対戦も見事三振に打ち取ると、参加者は飛び上がったり万歳をしたりして喜んだ。

 姉体スポーツ少年団の大槻蓮君(姉体小学校6年)は「大谷選手は最後に三振を取って本当にすごい。同じ姉体小出身とは信じられない。日本の選手は世界で活躍できると感じた」と興奮。

 地元応援団顧問の立花公夫さんは「最後にトラウトから三振を取るとは、どんな作家にも考えつかないような場面だった。幼い頃から大谷選手を見ており孫のようなつもりで観戦したが、長生きして良かった。今後の活躍よりまずゆっくりと休み、開幕投手を務めてほしい」と話していた。

 大谷選手の母校がある花巻市は市定住交流センター「なはんプラザ」でPVを開催し、約100人が来場。試合終了の瞬間はスティックバルーンを打つ音が大きく鳴り響き、「バンザイ!」の声が上がった。

 同市の会社員蟹沢卓さん(44)は「現実じゃないみたい。夢のよう。これをきっかけに岩手の子供たちが野球を好きになってほしい」と語った。花巻東高校2年で女子野球部の沼倉未希さんは「感動した。先輩方が世界の舞台で活躍し、最後の投手として試合を締めてくれたのが格好良かった」と目を輝かせた。

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