北上・西和賀

環状交差点 30日開通 北上工業団地 交通渋滞緩和に期待

北上工業団地内に整備された環状交差点。進入時は徐行し、手前の横断帯に歩行者がいた場合などは一時停止する

 北上市は北上工業団地内の市道で、信号機のない円形の環状交差点(ラウンドアバウト)を整備し、30日午前10時に供用開始する。県内4例目で、市内では初めて。半導体大手・キオクシア岩手立地で周辺の交通量が増え、同社第2製造棟建設で将来的にさらなる増加が見込まれる中、環状交差点導入で事故防止と交通渋滞緩和を図る。

 環状交差点は南北の市道成田黒沢尻線、東西の飯豊東部幹線3号線が交わる三角形状の交差点を改良。2018年度に事業着手し、21年度から本格着工した。国際情勢もあり資材調達に苦慮したものの、目標としていた22年度内の完成にこぎ着けた。総事業費は2億5450万円。

 同交差点の交通量は現在、南北が主だが、年内にキオクシア第2製造棟が完成、その後本格稼働し関連企業がさらに立地した場合は東西の交通量も増えると見込まれる。朝夕を中心に交通渋滞激化や事故増加が懸念される中、警察との協議で信号機設置は難しく、市は三角形状を生かした環状交差点が有効と判断。災害等による停電時でもスムーズに通れる利点もあり、導入を決めた。

 環状交差点は時計回りの一方通行で、3カ所に出入り口を設ける。車両は交差点に入る前は徐行、安全確認し、左折して進入する。バックや駐停車は不可。出る際は左合図を出す。

 環状交差点では中央島を避けるため車両の速度が下がり、同じ向きに走るため重大事故が起きにくいとされる。歩行者がいる場合や他の車両通行時以外は一時停止不要で、渋滞緩和にも寄与するとみられる。

 自転車も環道内の外側を走行できるが、13歳未満の子供や70歳以上の高齢者らは歩道も通行できる。歩行者は横断帯を渡り、環道外の歩道を歩く。

 既に南北は通行可能。現在、通行止めとなっている東西の飯豊東部幹線3号線も、30日午前10時から通れるようになる。県内では宮古市、大船渡市、平泉町に続く環状交差点導入で、北上市では周辺企業や住民に説明済みという。

 市道路環境課の渡辺和行課長は「年度内に完成できてよかった。重大事故を抑止し、一定程度、渋滞緩和にも寄与すると見込んでいる。ドライバーや自転車、歩行者には交通ルールを守り、安全に走行いただきたい」と話している。

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