一関・平泉

須川にも もうすぐ春 国道342号除雪開始【一関】

国道342号真湯―須川温泉間で残雪を吹き飛ばしながら進むロータリー除雪車=23日午前10時50分、一関市厳美町字真湯

 一関市中心部から栗駒山を経て秋田県に通じる国道342号の真湯―須川温泉間(14・9キロ)で23日、冬季通行止め解除に向けた除雪作業が始まった。今シーズンは春先からの暖かさで雪解けが進んだこともあり例年より残雪が少なく、担当する県南広域振興局一関土木センターでは安全対策に万全を期しながら大型連休前の4月末開通を目指して作業を進めていく。

 同市厳美町字真湯のゲート前で行われた受託業者主催の安全祈願式には、同センター職員や作業員ら関係者15人が参列し、代表が神前に玉串をささげて作業期間中の無事故を願った。2022年11月4日に閉ざされていたゲートが約5カ月ぶりに開けられると、油圧ショベルや除雪ドーザーなどの車両4台がまだ雪が残る区間へ次々と入って作業を始め、ロータリー除雪車は路面の雪を巻き込み、空高く吹き飛ばしながら県境方面へと進んでいった。

 ゲート付近の路面の残雪は、前年の1・6メートルを大きく下回る40センチしかないが、同センターの北村安所長は「積もっている雪が少ないと軟らかいため作業時の安定性が確保しにくく、雪崩の危険性も高くなる。除雪作業は安全を確保しながら、ゴールデンウイーク前の開通を目指して進めていく」としている。

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