奥州・金ケ崎

復刻の南部鉄器高評価 及富「スワローポット」 台湾・国際デザイン賞輝く【奥州】

台湾の国際的デザイン賞「GOLDEN PIN DESIGN AWARD」を受賞した及富の南部鉄器製品「スワローポット」

 奥州市水沢羽田町宝生の及富(及川一郎代表取締役)が製造した南部鉄器製品「スワローポット」が、台湾の国際的デザイン賞「GOLDEN PIN DESIGN AWARD」(財団法人台湾デザイン研究院主催)を受賞した。

 同賞は1981年設立。▽プロダクトデザイン▽コミュニケーションデザイン▽スペースデザイン▽統合計画デザイン―の4部門で構成され、中華圏の市場ニーズにマッチした優れたデザインに贈られる。同製品はプロダクトデザイン部門での受賞。

 2022年度は17の国と地域から2765点の応募があり、687点(うちプロダクトデザインは287点)が受賞した。同社から相談を受けた県が「県伝統工芸産業アドバイザー」を派遣し、申請に関するアドバイス支援を行った。

 スワローポットは、1980年代にデザインされ、長年廃番となっていた商品を復刻したもので、高さ9・5センチ、直径25センチ、重量1・3キロ、容量0・6リットル。小容量化や飲み物への鉄分補給を可能にする酸化皮膜処理などの改良が行われ、高く評価された。

 税込み2万2000円で、鉄瓶兼急須として使用できる。同社によると、2021年1月に販売を再開してからこれまでに約3000個の注文があり、現在半年待ちの状態という。

 26歳の時に同製品をデザインしたという同社の菊地章専務取締役(65)は「南部鉄器は海外にも浸透しているが、良いところがしっかり伝わっていないと感じる。暮らす上で大事な伝統工芸品として次世代の人に受け継いでいってもらいたい」と語っている。

 同製品は2021年度のグッドデザイン賞(公益財団法人日本デザイン振興会主催)も受賞している。

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