北上・西和賀

明るく広く開放的 新園舎が完成 たちばなこども園【北上】

新築された「たちばなこども園」。玄関脇には広く開放的で、多目的に利用できるランチルームが設けられた

 北上市立花の社会福祉法人もくれい会(軽石強理事長)が運営する立花保育園は2023年度、幼保連携型認定こども園「たちばなこども園」に移行し、新築移転する。従来よりも広く開放感のある園舎となり、子供たちが快適に伸び伸びとした園生活を送ることができそうだ。

 東陵中学校隣接地にある現園舎は築50年以上経過。老朽化し園舎も狭かったことから、4月に開校する東桜小学校から数百メートルの県道沿いに土地を取得。22年7月に着工し、今月完成した。これまでは1~5歳児の保育部門を担ってきたが認定こども園に移行し、ニーズの高い0歳児(10カ月以上)や1号認定(教育)の園児も受け入れる。

 新園舎は敷地面積2976平方メートル。鉄骨造り平屋建てで、延べ床面積は現園舎の1・7倍となる780平方メートル。総事業費は3億5800万円。

 玄関脇のランチルームには絵本コーナーやウッドデッキを併設し、給食や各種活動など多目的に利用できる。園児や地域住民の作品を展示する地域交流ギャラリーも設けた。

 このほか未満児用専用の園庭、園児の熱中症予防へ屋根付き太陽光発電パネルを備えた砂場、畑も設置。十分な採光で周辺の田畑や里山の自然環境と共生できる園舎となっている。

 25日に新園舎の落成式が行われ、同法人、同園関係者や地権者、施工業者ら30人余りが出席。神事の後、軽石理事長は「何度も打ち合わせし先生方の思いを汲んでいただき予算、時間的にも厳しい中、おかげさまで明るく、開放感のある園舎が完成した。展勝地を臨む静かな田園風景の中、子供たちの伸びやかな成長を支えるべく努力していきたい」とあいさつ。

 川向和恵園長も「地域に根差し、必要とされる保育施設として子育て世帯、住民が気軽に立ち寄れる園でありたい」と誓った。

 今月末に引っ越し、4月5日に園児、保護者が参加し開園式を行う。職員は3人増の25人。定員は60人から75人に増え、新年度は園児73人でスタートする。

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