奥州・金ケ崎

4年ぶり通常開催へ 節目の記念企画も 奥州・江刺甚句まつり

 奥州市の江刺甚句まつり実行委員会(委員長・倉成淳市長)は、50回の節目を迎える2023年の江刺甚句まつりを春の大型連休中、おまつり広場(江刺・大通り公園)を主会場とした通常開催の準備を進めている。新型コロナウイルスの感染拡大後は、開催時期の変更や規模縮小などの対応を迫られてきた。記念企画も盛り込み、末永くまつりを持続できるよう精査しながら5月3、4両日の開催を目指す。

 同まつりは地元・秋葉神社の火防祭を起源に、「見るまつりから参加するまつりへ」として1974年から開催してきた。新型コロナについて感染拡大が落ち着き、感染症法上の位置付けも「5類」に引き下げられる流れを受け、4年ぶりの通常開催に踏み切る。

 これまでは3日を宵祭り、4日を本祭とする日程だったが、3日は町内屋台の巡演と子供甚句踊りを中心とした内容とし、4日は25、42歳年祝連と鹿踊(ししおどり)が主役となる構成で「両日本祭」をうたう。以前は4日に行っていた町内屋台の巡演が3日となるのが大きな変更点。このほか、みこしの運行は参加者が集まらず見送った。

 会場は同公園と周辺の江刺岩谷堂町内とするものの、当日の幹線道路の交通規制を抑制できるようコンパクトに集約する。

 50周年記念事業では、4日に出演団体を拡大した歴代連のオリジナルステージと江刺甚句パレードを展開。功労者表彰も行う。まつりに合わせ、江刺地域内の観光施設でも展示などの関連企画を展開する。

 まつり期間中はこのほか、3日に江刺の42歳年祝連煌仁会(おうじんかい)と25歳年祝連陽翠心(ひすいしん)が合同し、江刺甚句踊りで「同じ衣装で5分間継続して踊る人数」のギネス世界記録に挑戦するイベントを計画している。

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