一関・平泉

地域の魅力発掘 高評価 クールジャパン・プラットフォームアワード 餅食PR動画 優秀賞【一関】

クールジャパン・プラットフォームアワード2023のムービー部門で優秀賞を受賞したPR動画「もち」の一場面(一関市提供)

 「クールジャパン・プラットフォームアワード2023」のムービー部門で、一関もち食推進会議(佐藤晄僖会長)による餅食の魅力を発信する動画「もち」の外国語翻訳版が、優秀賞を受賞した。一関地方に餅食文化がいかに根付いてきたかをストーリー仕立てで紹介する内容で「地域の魅力を発掘している」などと高く評価され、関係者は喜びをあらわにしている。

 2分50秒ほどのPR動画は、マガジンハウスと世界遺産平泉・一関DMOが制作を担当し、約1年がかりで季節に合わせた餅との関わりを撮影して2018年に完成した。一般市民もエキストラで出演し、当時閉校を迎えようとする本寺中学校の行事と連動させてセリフも交えた「セミドキュメンタリー」となっており、人々の生活、習わしに餅が欠かせないことを紹介する内容。この長編バージョンとして映画「もち」が制作、公開された経緯がある。

 クールジャパン・プラットフォームアワードは、クールジャパン官民連携プラットフォーム(事務局・内閣府知的財産戦略推進事務局)が主催。地域の自然、文化、産業、食文化、観光などをストーリーにまとめ上げて日本の魅力を海外に伝える動画のムービー部門と、事業者の創意工夫や異分野・異業種のマッチングなどによって日本の新しい価値や魅力を創出し海外に展開する事業のプロジェクト部門で募集した。ムービー部門は289件の応募の中からグランプリ2件、準グランプリ、優秀賞6件を選出し、餅食のPR動画は優秀賞に輝いた。

 受賞した動画は英語、中国語繁体字、簡体字による翻訳版で、今回は「人々の暮らしに根差した食文化を通じて、日本の民族性、地域の魅力を発掘している」と評価された。

 もち食推進会議では受賞を喜びながら「餅食文化は、人々の暮らしとともに家族や地域をつなぐ交流のツールとして、また最高のおもてなしとして、現在まで受け継がれてきた。この受賞をきっかけに、一関・平泉地方の餅食文化に触れていただければ幸い」とコメントしている。

 動画は一関市の公式ユーチューブチャンネルで公開されている。

地域の記事をもっと読む

一関・平泉
2024年4月25日付
一関・平泉
2024年4月25日付
一関・平泉
2024年4月25日付
一関・平泉
2024年4月25日付