北上・西和賀

歴史学び桜の剪定体験 展勝地で講習会【北上】

桜並木の枝切りに取り組む参加者

 北上市の展勝地歴史勉強会と桜の枝切り講習会は27日、同市立花の展勝地レストハウスなどで開かれ、参加者が2021年に開園100周年を迎えた展勝地の歩みを学ぶとともに、桜の名所を守り続けていく決意を新たにした。

 地元企業・団体の代表者や市の担当職員ら約20人が参加した。第1部の歴史勉強会では、北上観光コンベンション協会の八重樫信治事務局長が「展勝地生みの親」として開園を主導した澤藤幸治(1881~1960年)の思いや沿革などを説明した。

 第2部の枝切り講習会は桜並木の保守管理を担当するみちのくビオトープの菅原英典さん(42)を講師に迎えてソメイヨシノやシダレザクラの剪定(せんてい)作業を体験し、幹から細く伸びたひこばえを切り落とした。

 菅原さんは「若い枝を切らないと栄養を取られ、枝先が枯れる場合がある。子供の顔の高さぐらいに伸びた枝は事故にもつながる」と語り、はさみの入れ方などを指導。根の周辺の土を入れ替えるなどの延命対策が取られている桜並木は、現在つぼみが膨らんでおり、1週間から10日ほどで開花が見込まれるという。

 参加した同協会の高橋健人コンベンション担当(28)は「剪定は初めて。今までは桜を見るだけだったが、見えないところでこういう作業があるからこそ、きれいな桜が保たれてきたことを実感した。コロナも落ち着いてきたので、にぎわいが戻ってもらいたい」と願っていた。

地域の記事をもっと読む

北上・西和賀
2025年5月5日付
北上・西和賀
2025年5月5日付
北上・西和賀
2025年5月4日付
北上・西和賀
2025年5月4日付