「幸せ」伝わる表情捉え 足利さん(大東)写真展 来月1日から 奥州・めんこい美術館
一関市大東町曽慶字水上の足利義信さん(66)は4月1日から、奥州市水沢佐倉河のめんこい美術館で「足利義信写真展 今が幸せ」を開く。15年ほどの間に撮りためた中から幸せが伝わる場面を切り取った30点余りを出展。「写真を通して幸せを感じてもらえれば」と来場を呼び掛ける。
出展する写真は2008年から22年にかけて市内や県内、宮城県気仙沼市などで撮影した32点。結婚式や七五三、節分、地域の祭り・イベントなどの一こまのほか、道端で出会った人たちの幸せそうな表情などを撮った作品を選んだ。
「ぼくにも」と題した作品は気仙沼市内で行われた地域の行事で兄弟そろってたこ揚げをする男児の楽しそうな顔を撮影。「私の生まれた家」は一関市千厩町の県指定有形文化財「村上家住宅」で炉端に座り和やかに話をする人の満ち足りた表情を写した。「今が幸せは」は嫁がしゅうとにお手玉を見せている時のはじけた笑顔を捉えている。
足利さんは39歳の頃にカメラと出合い、建築業の傍ら雑誌で技術や知識を習得、写真仲間からも刺激を受けながら腕を磨いた。各種コンテストに出品し、たびたび上位入賞を果たすなど実力が評価されている。
足利さんは「何気ない出会いがすてきな出会いになる瞬間が写真を撮り続けていることの魅力だ。夫婦や親子、きょうだいなどを撮った1枚の写真を見て幸せを感じてもらえればいい。人物写真を中心テーマにしているが、本人が見ても楽しめるような写真であればうれしい」と語っている。
写真展は同15日まで。時間は午前9時~午後5時(最終日午後3時まで)。入場無料。
問い合わせは同館=0197(22)5935=か、足利さん=090(9630)1614=へ。