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53年の歴史に幕 県営野球場で閉場式【岩手】

菊池野球場長(左)から施設の鍵を返還される畠山総括課長

 野球の「聖地」として県民に親しまれた県営野球場の閉場式は31日、盛岡市三ツ割の同球場で行われた。高校野球など数々の名勝負を生む舞台となった本県を代表する球場は、老朽化に伴い、53年に及ぶ歴史に幕を下ろした。

 同球場は、体育の普及・振興、県民の心身の健全な発達を目的に建設され、1970年4月に開場。両翼91・5メートル、中堅122・0メートル、収容定員2万5000人。高校野球のほか、大学野球、社会人野球の試合などで使用されてきたが、老朽化に伴い閉場が決まった。

 閉場式には、県スポーツ振興課の畠山剛総括課長をはじめ、同球場を維持・管理してきた指定管理者の公益財団法人県スポーツ振興事業団の細川倫史理事長、菊池修一野球場長が出席。

 畠山総括課長は「メジャーリーガーやプロ野球選手を輩出し、多くの県民に愛されてきた思い出深い球場。万感の思いと未来への大きな夢や希望を込め、心からありがとうと伝えたい」と述べ、菊池野球場長から同施設の鍵が返還された。

 県によると、同球場を取り壊すかどうかは未定。今後、利活用について検討を進めるとしている。同球場の機能は1日に盛岡市永井にオープンするきたぎんボールパークに引き継がれる。

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