東桜学童保育所が開所 放課後新たな居場所に 4学校区統合【北上】
北上市の東部地区小学校4校統合に伴い、4学校区の学童保育所が統合し「東桜学童保育所」が1日、同市立花に開所した。伸び伸びとした環境で、児童たちの放課後の新たな居場所として親しまれそうだ。
立花、黒岩、照岡、口内の各小学校が3月末で閉校し、統合校として開校する東桜小の隣接地に市が整備した。2021年4月に設計に着手し22年6月に着工、23年3月下旬に完成した。総事業費は約2億7700万円。
駐車場と前庭なども含めた敷地面積3300平方メートル。建物は木造平屋建てで延べ床面積約500平方メートル。収容人員は135人で、三つの教室を用意した。各教室にはミニステージがあり、本も配架している。
専用の図書コーナーもあり、児童が本に親しめる環境。ホールや調理室、職員室、静養室、多目的トイレなども設けている。全体的にゆったりとしたスペースで、木のぬくもりが感じられている。
同保育所で1日、開所式と入所式が行われ、利用児童や保護者、職員、来賓ら約80人が出席。市の髙橋昌弘健康こども部長は「関係各位の皆さんのおかげで無事、完成できた。4地区の子供たちが生き生きと学び、遊ぶ場として活用してほしい」とあいさつした。
髙橋部長、東桜小の柴田智子校長、八重樫七郎市議会議長らが開所を祝いテープカット。新1年生を迎え、児童を代表し伊藤結絆さん(6年)が「いっぱい笑って楽しく過ごしましょう」と語り掛けた。
同保育所は同校の全校児童192人のうち、77人が利用。父母による運営委員会(工藤正紀委員長)が市から指定管理を受けて運営し、職員13人で保育に当たる。工藤委員長は「親として安心して子供を預けられる環境を提供していただき、満足している。各地区の行事には積極的に参加し、地域と共に子供たちの成長を見守っていきたい」と話していた。