今年度も全力疾走 岩手競馬 水沢で開幕【奥州】
2023年度の岩手競馬は2日、奥州市の水沢競馬場で開幕した。春の穏やかな陽気に誘われて競馬ファンが次々と訪れ、競走馬の走りを見守った。
初日は好天に恵まれ、300人余りのファンや家族連れなどが列をつくって開門を待った。開幕を記念して入場無料としたほか、岩手競馬キャラクターのグッズや除菌タオルなどが先着1000人に配られた。
セレモニーでは、県競馬組合管理者の達増拓也知事が今年度のキャッチコピー「岩手競馬に会いに行こう。」を引用しながら「岩手競馬を大いに盛り上げていきたい」と開幕宣言。県調騎会騎手部会の村上忍会長が「全身全霊そして全力で走り続ける」と宣誓した。
同日は11レースが行われ、ゲートを勢いよく飛び出した競走馬は騎手の巧みな手綱さばきで砂煙を上げながらコースを疾走した。最後の直線まで続く激しい競り合いに、スタンドからは熱のこもった声援が送られた。
南広場では、4年ぶりに出演した一関祝い餅つき振舞(ふるまい)隊(一関市)が餅をつき上げて来場者に振る舞ったほか、地元の飲食店などのキッチンカーや屋台が並び家族連れなどが味わった。
今年度の岩手競馬は、24年3月まで特別開催を合わせ22開催(水沢11、盛岡11)、計130日間が予定されている。