北上・西和賀

東桜小新校舎完成 明るく開放的に 4校統合【北上】

完成した北上市立東桜小学校校舎の外観。児童たちの新たな学びやとなる
教室棟の多目的ホール。吹き抜けで天井も高く、広々とした空間が確保された。1階奥は昇降口

 北上市東部地区4小学校の統合校で、同市立花地内に建設工事が進められていた市立東桜小学校の新校舎が完成した。主に教室が入る教育棟は明るく木のぬくもりが感じられ、開放的な空間を確保。7日に開校式、8日に入学式を迎え、4地区の児童が集う新たな学びやとしてスタートする。

 新校舎は、主要地方道一関北上線付近に建設。校地面積は2万3474平方メートル。2021年10月に着工し、市は総事業費26億7700万円を投じた。

 校舎は、教育棟が木造2階建ての延べ床面積1974平方メートル。1、2階に各学年の教室合わせて6室、特別支援教室、特別教室(図書室、家庭科室、音楽室)などのほかテラス、バルコニーも設けた。

 昇降口から入るとすぐに多目的ホールがあり、1、2階が吹き抜けの広い空間を確保。木の温かみが伝わり、外からの光も十分採り入れられている。図書室は真ん中にくつろげるスペースもあり、本に親しめる環境となった。

 管理棟は木造平屋建ての延べ床面積772平方メートル。職員室や保健室、相談室、特別教室(図工室、理科室)、会議室などを配置した。

 校舎は22年11月に完成。屋内運動場(鉄骨造り平屋建て、延べ床面積1368平方メートル)、プール(25メートル×4レーン、サブプール付き)、屋外トイレ(木造平屋建て)、屋外運動場(9405平方メートル)のほか、駐車場(76台分)などの外構を含めいずれも23年3月に完成した。

 同校には3月末で閉校した立花、黒岩、照岡、口内の4小学校区の児童192人が通う。4校での伝統、思いを受け継ぎ、新1年生も加え真新しい校舎で学校生活が始まる。

 市教委の平野憲教育長は「思ったよりも明るく、吹き抜けで天井も高い。開放的な空間で、木材も使いぬくもりのある校舎になった。体育館やプール、グラウンド、駐車場などを含め全て完成できてほっとしている」と語り、「それぞれ4校で培ってきたことを基本に、新しい学校でも仲良く多くのことを学び、新たな歴史と伝統を築いてほしい」と期待している。

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