「結束力あるチームを」 齋藤新監督、指導に意欲 花巻東高ソフト部
ソフトボール元女子日本代表の齋藤春香監督(53)が監督に就任した花巻東高校ソフトボール部は5日、花巻市松園町の同校グラウンドで練習を公開した。選手とのコミュニケーションや「人づくり」を主眼に置く新監督は「目標は全国制覇。常に上へ上へと進む中で、一人ひとりの個性やストロングポイントを生かしながら結束力あるチームをつくりたい」と意気込みを語った。
青森県弘前市出身の齋藤監督は、選手時代にアトランタ、シドニー、アテネと3大会連続で五輪に出場し日本の主砲として活躍。2006年から日本代表監督を務め、08年の北京五輪でチームを金メダルに導いた。
今年4月に同校の監督に就任し、3日の練習から始動。合流3日目となった5日は打撃練習などが行われ、ロングティーでは「一球一球、球種やコースなどの球筋、対戦する投手などをしっかりイメージし、形を意識することが大事」と2、3年生に語り掛けた。
練習する一人ひとりに寄り添い、「自分自身が強みに思うところはどこか」「どんな気持ちで打席に入っているか」と声を掛けるなど、ナインとの対話を重視する姿勢が見られた。
チームの印象を「素晴らしい教えを受けてきており、あとは自信を持つこと。打撃に関しては、より遠くに飛ばす選手を育てていきたい」と語った上で、高校生を指導することについては「限られた高校生活で、ソフトボールに打ち込む時間を充実させたい。生徒の可能性は無限大。1分1秒を大事にし、社会に通用する選手へと導いていきたい」と決意を新たにした。
平井心美主将(3年)は「フレンドリーで親しみやすく、細かいところまで教えてもらえる。チームで一つずつ吸収し、今まで以上の結果を出せるようにプレーしたい」と誓っていた。