薄紅色桜花盛り 水沢公園【奥州】
奥州市水沢中上野町の水沢公園で5日、桜が見頃を迎えた。市内外から訪れた花見客が、薄紅色に染まった園内の眺めを堪能した。
水沢公園は、ソメイヨシノ、県指定天然記念物の古木ヒガン系桜群、シダレザクラ合わせて約450本があり、桜の名所として知られる。
公園内にある基準木のソメイヨシノは、市が3月29日に開花宣言し、記録が残る2002年以降最も早い宣言となった。
以降も同市内は日中の最高気温が20度を超える好天に恵まれ、公園の桜も一気に開花が進み、場所によっては満開の状態となっている。
過去最速の開花を受け、園内では夜間のぼんぼりの点灯と水沢信用金庫の協賛によるライトアップも行われている。例年の花見食堂は実施されていないが、4年ぶりに露店が営業している。8日からは水沢公園桜まつり(29日まで)が行われる。
春休み中の児童を連れた家族や年配の夫婦が園内を散策しながら花見を満喫。金ケ崎町から訪れた女性(52)は「今年の開花は早過ぎる。でも桜がきれいなのでとても満足です」と喜んだ。
市によると、天候にもよるが16日前後まで見頃になりそうだという。