一関・平泉

看護の道へ志高く 一関市医師会附属 2校に48人入学

入学式で佐藤校長(右)に誓いの言葉を述べる(左から)一関准看の鈴木さん、一関看専の畠山さん
一関准看で最後の入学生たち。准看護師を志して入学式に臨んだ

 一関市医師会附属一関准看護高等専修学校と一関看護専門学校(いずれも佐藤隆次校長)の2023年度入学式は5日、同市大手町の一関文化センターで行われた。25年度からの課程変更に向けて学生募集を停止した一関准看は最後の入学式となり、一関看専と合わせて48人の入学生が准看護師や看護師を目指して学業に邁進(まいしん)することを誓った。

 今年度の入学生は一関准看24人、一関看専24人。式では入学生一人ひとりの名前が呼ばれた後、佐藤校長が全員の入学を許可した。

 佐藤校長は「本校は地域に根差した看護師の育成を理念としている。地方における慢性的な看護師不足は深刻で、次世代を担う皆さんに寄せられる期待は大きい。2年間または3年間学ぶ中で、くじけそうな時は、きょう抱いている決意をあすへの希望につなげてください」と式辞を述べた。

 佐藤善仁市長ら来賓による祝辞、在校生代表からの歓迎の言葉に続き、入学生を代表して一関准看の鈴木悠真さん(18)が「思いやりと実践力のある准看護師を目指し、精いっぱい努力する。看護学生としての自覚と責任を持ち、2年間で看護に関する知識や技術を身に付け、地域医療に貢献するために全力で努力する」、一関看専の畠山拓斗さん(20)は「准看護師として働き、国家試験を見据えた勉学、実習に取り組まなければならない現実は容易ではない。それぞれ理想の看護師像に向けて前進できるように強い意志を持ち、努力していきたい」とそれぞれ誓いの言葉を述べた。

 一関准看は2年課程で准看護師、一関看専は夜間定時制3年課程で准看護師として日中働きながら看護師を目指す。市医師会は少子化などの影響を考慮して両校を25年度から1校に集約し、看護師を養成する全日制3年課程の専門学校「一関看護専門学校」として新たに開校することを決定している。この計画を踏まえて一関准看は学生募集を停止したため、今年度が最後の入学式となった。

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