奥州・金ケ崎

地元食材でイタリアン 旅する料理人・原口さんら 期間限定、食堂営業 シェア店舗できょうから【金ケ崎】

7日のオープンを前に店の前で笑顔を見せる原口さん(右)と宮舘さん

 決まった店を構えずに理想の地を求めて旅を続けているシェフ原口開成さん(25)とホールサービス・デザート担当の宮舘凜寧さん(22)が、行く先々で営む期間限定のイタリア料理店「食堂アメイル」は、7日に金ケ崎町六原前穴持のシェア店舗「Life BASE」を使ってオープンする。これまでに3都県で営業し、本県では初めて。原口さんは「頑張って、岩手の食材をなるべく使って、おいしい料理を提供したいと思っているので、よろしくお願いします」と、出会いを楽しみに意欲を見せている。

 2人は経験を積みながら、自分たちが将来住みたい場所を探そうと、2022年3月に無拠点で同店の営業を始めた。これまでに東京都と島根県、三重県のシェア店舗などで営業。原口さんは「地元の人の優しさに触れられるのがうれしいし、野菜や魚など地元の食材を扱えているのも楽しい」と話す。

 本県初の営業は同町西根高谷野原に宮舘さんの祖父母が住んでいること、自身も幼少の一時期を同町で過ごしていることがきっかけとなった。宮舘さんは「金ケ崎町で何かやってみたいと、ずっと思っていた」と話し、昨年9月ごろに話が持ち上がった「Life BASE」での営業を、いよいよ実現させる。

 「地域の皆さんにたくさん来ていただけたらうれしいです」と宮舘さん。「Life BASE」オーナーの及川俊哉さん(22)も「こんなおしゃれな2人に使ってもらえるなんて思いも寄らなかった。皆さんにイタリア料理のフルコースを堪能してほしい。宣伝していても楽しく、感謝しかない」と喜ぶ。

 店名の「アメイル」は「好きな物を好きなだけ食べて」という意味の英語「as much as you like」の頭文字を組み合わせた造語。各地で評判を呼び、出店の誘いもあることから、原口さんは「まだもう少しこの生活が続きそう。あと1年くらいは」としている。

 場所は県立農業大学校の桜並木入り口そば。営業期間は23日まで。営業時間は昼の部が午前11時30分~午後2時、夜の部(完全予約制)が午後7~10時。火・水曜日は昼夜とも、金曜は夜が休業となる。

 空き家をリノベーションしたこぢんまりとした店舗のため、昼の部も予約が望ましいという。アメイルではインスタグラムで予約状況などの情報を発信する。問い合わせは同店=080(4891)0063=へ。

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