北上・西和賀
春風に泳ぐこいのぼり 北上川珊瑚橋下流【北上】
北上展勝地さくらまつり（９～３０日）に先立ち、北上市の珊瑚橋下流の北上川に８日、こいのぼりがお目見えした。満開の桜をバックに大空を泳ぐ姿が訪れた人を魅了している。
こいのぼり渡しが実施されるのは２年ぶり。これまでは市民有志の「北上川に鯉のぼりを泳がせる会」が観光振興の一環で毎年行ってきたが、今回から同まつり実行委が引き継いだ。
取り付けには実行委やボランティアら約６０人が参加し、ドローン（小型無人飛行機）やボートを使って両岸の間にワイヤを渡した。例年は２列設置するが今年は１列で、約１５０匹のこいのぼりを掲揚。見頃を迎えた桜並木には花見を楽しむ人が大勢訪れており、作業を見守ったり、春風をはらんで翻るこいのぼりを撮影したりして思い思いに楽しんでいた。
こいのぼりは５月７日まで掲揚する予定。北上観光コンベンション協会の小原啓人主事（２９）は「いつもより数は少ないが、桜が満開の中で取り付けられたのは初めてではないか。元気に泳ぐこいのぼりを見に来てもらいたい」と語った。
