一関・平泉

28日新装オープン 飲食、体験施設充実 Ark館ケ森 藤沢【一関】

28日に新装オープンするArk館ケ森に新設されたファームエントランスの内観
増席し、動線が広くなった自然食レストラン・ティルズ

 一関市藤沢町黄海字衣井沢山のArk館ケ森は、28日に新装オープンする。入場口付近の各種施設を一新し、ハーブ&プラントショップと体験スタジオが入ったファームエントランスを新設した。自社生産品を中心に販売するファームマーケットも売場面積を拡大し、自然食レストラン・ティルズは増席。生産の現場で農業を見て食べて体験できる施設の充実を図る。27日までのプレオープン期間に入っている。

 同施設はアーク(同町黄海字上中山、橋本晋栄代表取締役)が運営。生産者と消費者が出会う場として観光や体験、飲食など多様な側面を持ち、同社が取り組む6次産業化、持続可能な循環型農業の主軸となっている。新装は事業の多角化を受け、長年継続した事業ブランド「館ケ森アーク牧場」を今年から変更した流れの中で実施した。

 同エントランスはガラスを多用した開放的な建屋。入場チケット販売のほか、開業時から提案してきたハーブのある暮らしのコンセプトを引き継ぎ、ハーブ販売の品ぞろえを充実させた。

 体験スタジオはミニチュアガーデンや寄せ植えなど幅広い年代に向けたワークショップの会場となる。

 同マーケットは売場面積を以前の1・5倍の690平方メートルとし、主力の豚の精肉コーナーにはオーダーカットなどに応える対面販売を追加した。ティルズは85席から100席に増やし、カウンター席やゲストルームなどを新たに整備。自社産食材を味わえるビュッフェスタイルはそのままに、動線を広く確保した。

 同マーケットとティルズは、精肉や調理の様子などが来場者から目に入り、食と農業の現場に一層理解を深められる構造としている。

 今季からは入場形態を大きく変更。これまでは自家用車で場内に入り周遊できたが、環境負荷を減らす循環型農業を推進する同社の立場から徒歩で回る方式に改めた。代替として以前は土日・祝日のみだった周遊バスを有料営業期間中、全日運行とする。

 またペットの同伴に制限はなかったが、家畜と来場者の防疫のため犬のみとし、犬の入場料(200円)を徴収する。

 28日までには外構工事が完了する見込み。28、29の両日は午前10時に同マーケットで1000個の餅まきを行うほか、館ケ森高原豚の各部位を詰め合わせた「福箱」を限定販売する。

 11日までは午前10時~午後4時、その後は午後6時まで営業する。問い合わせはArk館ケ森=0191(63)5100=へ。

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