一関・平泉

稚児、釈迦像へ甘茶かけ 4年ぶり薬師祭 藤沢・藤勢寺【一関】

薬師祭で降誕会に臨む稚児

 一関市藤沢町藤沢字道場の藤勢寺の薬師祭は9日、同寺で行われた。新型コロナウイルスの感染拡大による影響で自粛が続き、4年ぶりの開催。稚児行列などの各種行事を通し、檀信徒や住民がコロナ禍の鎮静を含めた諸願を祈った。

 薬師祭は藤沢の町名の起源となった遊行上人堂(開山堂)の参拝に始まり、未就学児から小学生まで13人の稚児も登場。男女別の装束を身に着けた稚児たちは薬師堂参拝に同行し、釈迦(しゃか)の誕生にちなむ降誕会では釈迦像に甘茶をかけた。地元・本郷神楽保存会による恒例の奉納も復活し、子供神楽の鶏舞、本堂の欄間に一場面が彫刻されている伝説を基にした創作神楽「玉取姫物語」などを上演。会場はにぎやかな雰囲気となった。

 稚児で参加した佐藤京佑君(藤沢小学校3年)は「参拝では少し緊張したが楽しい」と、地元の春の祭りを楽しんだ様子。渋谷英之名誉住職(80)は「稚児行列の参加はこれまでで一番多く、開催を待っていた皆さんの思いを感じた。しばらくぶりで集まっていただき感激している」と話していた。

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