奥州・金ケ崎

新たな歴史刻む 江刺ひがし小開校 東部地区5校統合【奥州】

江刺ひがし小の開校式で、校歌を元気よく歌う児童

 奥州市江刺東部地区の人首、木細工、梁川、広瀬、玉里の5小学校が統合した市立江刺ひがし小学校(早川宏昭校長、児童111人)の開校式は10日、同市江刺玉里の同校で行われた。児童は東部地区で育まれた5校の伝統を受け継ぎ、新たな歴史を刻んでいくことを誓った。

 式には2~6年生99人をはじめ教職員、来賓ら約160人が出席。市教委の髙橋勝教育長の告辞に続き、早川校長に校旗を手渡した倉成淳市長が「江刺ひがし小が5校それぞれの文化と伝統を継承、発展させながら未来を担う若い世代を育て、新たな歴史の礎となることを祈念する」とあいさつ。

 早川校長は「校訓は『ともに力を合わせ 未来を拓(ひら)く』。5校閉校で皆さんがバトンを受け継いで最終ランナーになりましたが、江刺ひがしでは第一走者。これからの主役は児童一人ひとり。共に力を合わせて素晴らしい学校生活を築いてください」と児童を激励した。

 児童代表の阿部陽詩君、髙橋ひかるさん(ともに6年)が誓いの言葉を述べ、学校で大切にしたいものとして「笑顔であいさつ」「助け合い」「仲良く」の三つを挙げ、「笑顔であいさつし多くの人とつながります。助け合いで共に支え合います。仲良くし、みんなが気持ちよく過ごせる学校にします。みんなで力を合わせ、新しい小学校をつくっていきましょう」と呼び掛けた。最後に新しい校歌を斉唱した。

 旧広瀬小の菊池凌央君(6年)は「5年間暮らした小学校がなくなったのは寂しい。でも新しい学校で最高学年としてみんなが楽しく学べるようにお世話したい」と笑顔を見せた。

 校舎や体育館などは旧玉里小を使用。市教委が経年劣化した建物の改修工事を実施し、明るい雰囲気の外観となった。11日は入学式を行い、11人の新1年生を迎える。

 同市の小学校は今年度、藤里と伊手が岩谷堂に統合したほか、江刺ひがしの誕生により、22年度の26校から20校(水沢8、江刺5、前沢1、胆沢4、衣川2)となった。

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