主要役者決まる 藤原まつり・東下り行列【平泉】
小野寺さん(FMあすも)北の方
平泉観光協会(千葉力男会長)は10日、5月3日に平泉町で開催する春の藤原まつり「源義経公東下り行列」主要役者を発表した。藤原秀衡役は、秀衡が信仰し寺院などを建立した田束山がある宮城県南三陸町の町長佐藤仁さん(71)、北の方役は平泉町出身で一関コミュニティFM「FMあすも」パーソナリティーの小野寺香乃さん(25)。義経役で俳優の犬飼貴丈さん(28)=バーニングプロダクション所属=と共に、新緑の中、みやびやかな平安の時代絵巻が繰り広げられる。
西城戸太郎国衡役は東日本旅客鉄道盛岡支社営業部長の渡邉佳隆さん(49)、武蔵坊弁慶役は弁慶生誕の地とされる和歌山県田辺市の市長真砂充敏さん(65)、泉冠者泰衡役は平泉町の古都ひらいずみガイドの会代表理事の金廣幸さん(70)、泉三郎忠衡役にはユアテック常務執行役員岩手支社長の長沼博さん(61)にそれぞれ決まった。
金売吉次役はJAいわて平泉常務理事の那須元一さん(63)、吉次舎弟吉六役は平泉町立平泉中学校長の小田島達哉さん(57)、本吉冠者高衡役は宮城県気仙沼市議の菅原清喜さん(73)、出羽冠者通衡役は平泉とゆかりのある酒田三十六人衆=山形県酒田市=の末裔(まつえい)で京都大准教授の須藤秀平さん(36)、増尾十郎権守兼房役は田辺市議会議長の北田健治さん(50)。
今回が60回の節目となる東下り行列は、春の藤原まつり(5月1~5日)最大の呼び物となるイベント。平安時代末期、平氏を滅ぼした英雄から一転、兄頼朝に追われる身となり平泉へと落ち延びてきた義経主従を、奥州藤原氏の3代秀衡が温かく迎え入れたとされる故事を再現したもので、勇壮なよろい武者やあでやかな待女らを従えた御所車の秀衡や、白馬に乗った義経ら93人の一行が、対面の場となる毛越寺を出発し、中尊寺まで約3・5キロを練り歩く。