水沢工場建て替え デサント 25年7月操業予定【奥州】
スポーツウエアなどを製造するデサント(本社大阪市、小関秀一代表取締役社長)は、看板商品の高級ダウンジャケット「水沢ダウン」を生産する奥州市胆沢小山のデサントアパレル水沢工場を新築する。既存工場が半世紀以上経過して老朽化しており、工場を建て替えることで生産能力の強化を図る。操業開始は2025年7月を予定している。
同社によると、水沢工場では看板商品の「水沢ダウン」を年間約3万着生産している。1970年の操業開始から53年が経過して建物が老朽化しているのを受け、水沢工場を刷新して生産力の一層の強化と、ブランド商品の安定的な品質確保を図る。
新工場は、隣接地に建設し、2024年3月の着工を予定。鉄骨造り平屋建て、延べ床面積約6000平方メートルで、既存工場の約1・8倍になる見通し。
工場内に縫製、開発の各スペースのほか、休憩スペースも設ける。生産に必要な自動裁断機、転写プレス機、羽毛充填(じゅうてん)機、工業ミシンなど機器を導入する。投資総額約30億円。
工期中も既存工場を稼働させ製品の供給を継続する。水沢工場の従業員は現在約120人。
小関社長は「高付加価値商品の品質向上を図るとともに、従業員にとって働きやすい工場にすることや、今後も安定して採用を実施・継続することで地元の方と一緒に次の50年にもつながる工場にしていきたい」とのコメントを発表した。