奥州・金ケ崎

5年ぶりに囃子屋台 行動制限緩和で再開 金ケ崎火防祭

2年に1度行われる金ケ崎火防祭の囃子屋台巡行(2018年4月)

 金ケ崎町の金ケ崎火防祭は、16日に同町西根の街地区で開かれる。2年に1度催される囃子(はやし)屋台の運行については、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、2度にわたり中止を余儀なくされたが、行動制限の緩和などに伴って5年ぶりに再開。絢爛(けんらん)豪華な屋台のひな壇で小中高生が三味線と太鼓を奏でながら、みやびやかに国選定城内諏訪小路重要伝統的建造物群保存地区(伝建群)などを巡行する。

 同祭は1899(明治32)年に発生した大火を教訓として、1928(昭和3)年に火災予防を祈願して始まり、数年後に奥州市水沢の日高火防祭(ひぶせまつり)に倣って囃子屋台が加わったと伝わる。町内5地区の屋台でにぎわいを見せたものの、担い手不足などで一時途絶えていた。

 2009年に町生涯教育30周年街地区民大会の記念事業として「囃子屋台復活公演」が開かれると、大きな反響を呼び、街地区自治会連合会と街地区生涯教育センターの主催、囃子屋台実行委員会の主管によって、隔年で運行されるようになった。

 18年まで5度運行した後、コロナ禍で2度も中止に追い込まれたが、ようやく再開される。一方、同祭恒例の稚児行列は引き続き中止。金ケ崎神社での神事のほか、神輿(みこし)渡御が行われる。南町自治会青年部の樽(たる)神輿、同町子ども会の樽太鼓演奏も予定されている。

 屋台には、囃子方として小学1年生から高校2年生までの13人が乗り込む。午前10時15分に県道西根佐倉河線と県道江刺金ケ崎線の丁字路交差点付近を出発し、伝建群を巡る。途中休憩を挟み、正午ごろにJR金ケ崎駅前、午後0時30分ごろに街地区生涯教育センターに到着。昼食後、1時30分に再出発し、3時ごろに同交差点付近で終了する予定だ。

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