来年6月開業へ にぎわい創出拠点 盛岡「もなか」安全祈願
盛岡市の中ノ橋通一丁目地区市街地再開発組合(加賀谷輝雄理事長)は14日、商業施設ななっく跡地に建設される複合商業施設「monaka(もなか)」の新築工事安全祈願祭を同市中ノ橋通一丁目地内の現地で行った。もなかは地上4階建てで、飲食や医療・教育関連施設、駐車場などを整備し2024年6月に開業予定。周辺施設などと連携し、地域のにぎわい創出の拠点となることが期待される。
安全祈願祭には、同組合や市の関係者ら約80人が出席し、加賀谷理事長がくわ入れするなどして工事の安全を祈願した。同日着工し、本格的な工事は6月に始まる見込み。
再開発エリアは、ななっく跡地(西街区)と東側のテナントビルなどの街区を合わせた約6000平方メートルで、西街区に地上4階建ての複合商業施設もなか、東街区には地上22階建てのマンションを整備予定。もなかは当初24年4月の開業を目指していたが、22年6月に着工したななっくの解体工事の遅れにより、完成が2カ月ずれ込む見通し。
もなかの延べ床面積は約1万5000平方メートルで、1階に田清魚店や肉の横沢、2階にレストランや100円ショップ、3階にクリニックや学習塾、4階に盛岡信用金庫本部などが入居予定。現在、45区画中42区画が決まっており、残る3区画も今年5月ごろまでに決まる見込み。地下には約80台分の駐車場も整備する。
東街区に建設予定のマンションは延べ床面積約8300平方メートルで、1~22階の住居は約80戸。1階には物販・サービス店舗も入る。駐輪・駐車場を備える。24年に着工し、27年の完成を目指す。
加賀谷理事長は「買い物が不便という声を受け、19年度から取り組みを開始したもなかプロジェクトがようやく本格的なスタートを切ったことは感慨深い。もなかを観光客にとって魅力があり、訪れたいと思える拠点にしていくとともに、中心市街地の大型店舗とも連携し、地域のにぎわいづくりのための旗振り役となれるようにしていきたい」と語った。
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